ジャパネットの大人気商品の一つサイクロン掃除機トルネオ。255万台売ったそうです(2017年1月9日現在)。宣伝では、いかに吸い込みが良いか延々と強調しています。宣伝を見る限り、吸い込みが凄そうに見えますが、吸い込みを数値で見てみますと、イメージに左右される事無く、色々な事が分かってきます。吸込仕事率という指標がありますので、それを比較します。
ジャパネットオリジナル
VC-JS5000
吸込仕事率 180W~約50W
比較で出てくる8年前の掃除機
吸込仕事率 580W~約50W
東芝純正-サイクロン
吸込仕事率 200W~約50W
東芝純正-紙パック
吸込仕事率 620W~約100W
ジャパネットオリジナルがメーカー純正品より性能が悪いことはお決まりの事なので驚きはないですが、宣伝内に出てくる8年前の比較用掃除機の性能が3倍以上あり、遙かに性能が高いことがわかります。それなのに、宣伝内では吸いが悪く吸い残しがあります。一方、ジャパネットオリジナルのトルネオは全部吸い取れましたとやっています。3倍の吸い込み能力がある掃除機の方が吸い込みが悪いというのはどういう事なのでしょうか。不思議な実演結果です。
掃除機のスイッチはオンオフの一つではなく、強弱を選べます。床ブラシの回天スイッチもあります。古い掃除機は弱、又は、床ブラシの回天切り。売りたい掃除機を強、又は、床ブラシの回転を入りにすれば、あのような結果になってもおかしくありません。まさかと思いますが・・・
実際、実演では、古い方の掃除機は、吸い込みが悪く、何度もヘッドを往復させており、弱で掃除しているように見えます。弱なら約50Wの吸込仕事率です。レイコップが65Wほどだそうで、それと同じくらいです。
それはさておき、サイクロンより紙パックの方が遙かに吸込仕事率が高く3倍以上もあるのには驚きました。サイクロンの方がいいというのは、業者の行う優良誤認や誇大広告を長年執拗に行っている影響で間違った認識だという事が分かります。それにしても、日本では、これだけインチキ広告が堂々とやれるんですから凄いです。気づかないだけで他にも色々あるでしょう。テレビばかり見てると馬鹿になると言いますが、ほんとその通りだと思います。
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